熱中症を甘くみないで。おかしいと思ったら迷わず救急車を呼ぼう!

おうちのできごと

2019年7月2日(火) 14時45分

気象庁の発表によると茨城県水戸市の気象情報は、14時で29.7℃ 湿度62% 風速1.4m/sとのこと。

長女が通う中学校から携帯電話に着信があったことが始まり……。


事態は1本の電話からだった

あいにく接客中で出られなかったので、数分後に折り返したところ…

部活の顧問からの電話だった。

娘はバスケットボール部。

体育館が使えず、グラウンドでのランニングとトレーニングが練習内容だったらしい。

この日は中総体の中央地区大会で日課が早く、部活開始は14時頃だった。

「部活でランニング中、体調が悪くなり保健室で休んでいます。しばらく経ちますが、熱が下がらないのでお迎えに来て下さい。」

要約すると、こんな感じ。

「上司に相談し、なるべく早く向かいます。」

こんな感じに返答し、実はソッコー帰れたんだが。

ちなみに顧問は、長男が中学校3年生の時の担任だったもんだから、娘が入学するやすぐに覚えてもらえて、わたしも対応がしやすいのなんの。

 

学校到着から救急車到着まで

30分後、学校へ到着。

発生の状況などを軽く伺い、「お世話さまでしたー。じゃ、帰りマース!」なんて軽い気持ちで娘を見ると、

『え。これ死んでね?』

っていうくらいヤバそうな見た目。

とりあえず鼠径部、腋窩を中心に上半身を重点的にクーリングされていたのだが、

  • 顔面蒼白(発生当初は真っ赤だった)
  • 呼びかけの反応が薄い(名前を呼んでもボーっとしている)
  • 水分が経口摂取できない
  • 一点を見つめて焦点があっていない(わたしと目が合わない)
  • 瞬きもしない、眼瞼が閉じられない
  • 自力で起き上がれない(手足が動かせない)
  • ちなみに熱が何度だったか聞かなかった

保健室の先生から医療機関の受診を勧められたため、こんな動けないヤツ、どうやって連れていけばいいんだ…と思いながら、かかりつけの小児科医に受診可能か電話相談すると「それは救急車呼んだ方がいい」とアドバイスされ、救急車呼びづらいから別の病院に相談すると「(小児科ないから)内科的なことは高校生以上からなんです。」とやんわりお断りされた。養護教諭に近医を紹介されるも、こちらにも選ぶ権利はある。そんな評判のよろしくない信用ならん医者、好き好んで行くかよ?と思いながら、QQコントロールセンターに電話して医療機関を紹介してもらおうとしたら、ある先生が「かかりつけの先生が救急車呼んだ方がいいっていうんだから、呼びましょう!」と言ってくれて、119番。

サイレンは鳴らさずに、5分位で到着。

救急隊によるバイタルチェックと問診開始。

体温測定、血圧測定、サチュレーション測定しながら、頭痛はあるか、吐き気はあるか、手足に痛みはないか、指が何本見えるか…など本人に聞いているがなんとなく上の空のような返答。とりあえず意識はある。

しかし、手を握ってごらん→握れない

足をパタパタしてごらん→ピクリともしない

頭痛があり虚脱感ひどいので、このまま救急搬送となった。救急車へは部活顧問が同乗し、わたしは車で追いかけた。

 

救急外来での処置

救急外来では点滴(ソリューゲンF)がものすごい速度で滴下されて一気になくなったが、脱水症状が改善してきたのか会話ができるようになっていて、表情も戻っていた。

当時の状況を聞くに、ランニング8周目くらいで「なんか変だな」って感じたらしい。でも、それよりも「がんばろ♡」って張り切ってたら、目の前が二重になって、足がかくんってなって気付いたら保健室。

1本目の点滴(ソリューゲンF)はすぐ終わり、2本目(ソルデム)が追加された。

「トイレに行きたい」というので、自力歩行でトイレに行き、ついでに検査のため採尿もした。

そのとき「ルートキープでね」とか「小児科コンサル」などなど聞こえてきたから、入院になるのかな〜って思っていたら、「血液検査の値が悪いので、小児科で診てもらって入院です」と言われ、車椅子で小児科外来へ。

 

小児科外来での診察

「急外でなんて言われた?」みたいなことを聞かれ、「血液検査の結果が悪いと言われましたが、何が悪いんでしょうか?」とたずねると、「CKの値が1534あるんですよ。正常値の100倍。これはね、何かというと…」

 

CK(CPK)クレアチンキナーゼとは…

CK(CPK)」とは酵素の一種で、筋肉細胞に最も多く含まれている。CK値が高いということは、筋肉の細胞が壊れたということを意味するのである。

 

CK値が高いときに考えられる病気

CK(CPK)」が大きく増加している場合、最も考えられるのは横紋筋融解症である。過度な運動、過度の飲酒、ウイルスや細菌による感染症、低カリウム血症や低リン血症、薬剤の副作用が原因として考えられる。

●考えられる主な病気●

・脳外傷、脳梗塞、急性脳症などの脳の病気

・心筋梗塞、心筋炎といった心臓の病気で増加する傾向がある。

・横紋筋融解症、多発性筋炎、進行性筋ジストロフィー症、筋委縮症、けいれん直後などに増加することが多い。

 

結果、

横紋筋融解症の疑いで入院の運びとなったのだった。

 

熱中症の重症度

(tukusi.co.jpより引用)

娘の場合、軽症・中等度・重症のハイブリッドみたいな感じだった。

 

救急車を呼ぶか、必要なのか迷ったら

熱中症くらいで…と思ったわたし。

重症かそうでないのか判断に困るところ。

かかりつけ医の小児科に受診可能か電話して良かったと思った。

水戸市には県のメディカルセンター内にQQコントロールセンターなるものがあったのだが、2019年4月3日に事業が閉鎖されて、現在は一律

『#7119』で相談できる。

ちなみに小児の場合は

『#8000』だ。

(引用:茨城県救急医療情報センターの画像)

わたしは、これをド忘れしてしまい、とりあえず診察券のある病院(かかりつけ)へ。と思うばかりなのだった。

というか、学校が救急車を呼ぶ気配がなかったのである。

医者に行け。とはいう割に、明らかに様子がおかしいのに緊急性を疑いもしない。

電話相談したかかりつけ医が、救急車を呼べと言ったのは本当だ。

救急車と言って良かった。結果的には、適切な治療を受けられたのだから。

 

つづく

部活中の熱中症で入院。横紋筋融解症の疑いってなに?
このブログはエックスサーバーを使用しています。 2019年7月2日 18時頃 さて問題の『横紋筋融解症』の疑いについてだが、横紋筋融解症とは。 横紋筋とは、心臓を動かす「心筋」と体を動かす「骨格筋」を指します。横紋筋融解症は、特に骨格筋に見...



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