8月16日お盆と水戸市備前堀灯籠流し

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巷のお盆休みも、終わりました。長い人なら19日まで休暇をとっている人もいるでしょう。

わたしは、職業柄、お盆休みはなく通常勤務です。

唯一、希望休を16日に入れていただけです。

この日、昼間は海で磯遊び、夜は灯籠流しに行ってきましたよ。

 

では、世の中がこぞって休みになる、お盆とは、そして灯籠流しは何のためにやるのか調べてみました。

 

お盆とは…

実家暮らしの子どもの頃、お盆の時期になると夏休みということもあり、都会に住むいとこがいっぱい泊まりに来る。というイメージしかありませんでした。

奥座敷に祭壇を出し(仏壇が飾り付けられていたのだっけかな)、盆提灯やお供え物がたくさんあって…お墓参りに行って…という、夏の行事のイメージですね。

祖先の霊を祀る

お盆とは祖先の霊を祀る(まつる)ために行われる行事です。
初盆には四十九日、一周忌、三回忌などの法事法要とは別 に、法要として供養の儀式が営まれますが、初盆以外のお盆には、遺族だけで、祖先の霊と一緒に供養をするのが一般的です。

初盆は、地域によって呼び方が違うみたいで、出身地である岩手県では「初盆」、嫁ぎ先の茨城県では「入盆」(NEW盆かと思ったわ)、ほかに「新盆」という所もあるようです。

 

祖先の霊が帰ってくる

一般的にお盆とは、「年に一度祖先の霊が私たちのもとに帰ってくる期間」とされ、迎え火を焚いて祖先が迷わず当家に来られるようにしてお迎えし、戻ってきた祖先の霊の供養をします。やがてお盆の期間が過ぎると送り火を焚いてお送りします。

 

旧盆と新盆の違いとは

夏の風物詩ともいえるお盆ですが、地域によって時期が異なるんですね。お盆は、7月のお盆である新盆(7月盆)、そして8月のお盆である旧盆(8月盆)があります。

全国的にみると8月に行われる旧盆が主流ですよね。しかし、7月15日を中心として行われる新盆が主流の地域もあります。

現在、新盆は東京を中心とした一部の地域のみで、大多数の地域は旧盆です。東京は新盆、その他は旧盆と、お盆時期のずれが定着した理由は諸説あります。例えば、農業が盛んな地方の7月は農繁期で忙しいため、1ヶ月遅らせてお盆を行った説などです。 なお、新盆と旧盆の内容自体にほとんど差はありません。新盆・旧盆だから行事や風習の内容が異なるのではなく、地域による差の方が大きいと考えられています。

 

新盆の地域・旧盆の地域

【新盆の地域】東京を中心とした一部地域のみ

新盆の地域は東京をはじめとした一部の地域のみのようです。 新盆の地域では、7月15日を中心にさまざまな祭りが行われます。基本的には7月15日ですが、前後の土日にずれる場合もあります。

 

【旧盆の地域】東京と一部地域を除くほぼ全国

8月にお盆を行う地域は、新盆の地域と変わり盆の地域(旧暦の7月15日にお盆を行う地域など)を除くほぼ全国で、日本では旧盆の方がスタンダードです。 旧盆の地域の多くでは8月15日をお盆の中心と考え、8月13日から16日までの4日間にお盆の催しや風習が行われます。この時期、企業も休みをとる所が多いですね。

 

お盆の代表的な風習

精霊棚

一般的にお盆には、位牌を安置しお供えをする「精霊棚(盆棚)」が飾られます。現在のわたしの家では、初盆の時に設置しただけです。近年は簡略化され、仏壇をきれいに掃除しお飾りをするだけのケースも増えているようです。

 

迎え火

13日の迎え盆の夕方に、盆提灯を灯し、玄関先や庭先で麻の茎を乾燥させた「麻幹(おがら)」を焚くことを言います。

 

送り火

15日か16日の送り盆の夕方に、ご先祖様の霊を帰すために焚くのが「送り火」です(京都の「五山送り火」などが有名)。また、川などで灯籠を流す「灯籠流し」も、送り火と同じ意味で行われる送り盆の風習の一つです。

香典返しは「おこころざし.com」

茨城県水戸市備前堀の灯籠流し

わたしが住む茨城県水戸市では、8月16日に千波湖と備前堀の2箇所で灯籠流しが行われます。

灯籠流しとは

灯籠流しとは、火をともした灯籠を、お盆のお供え物などと一緒に、海や川に流すお盆の送り火の一環の行事です。
精霊は、灯籠に乗って川を下り、海の向こうにあるあの世へ帰っていくといわれています。
そもそもは川施餓鬼と呼ばれる、水害でなくなった故人の霊を弔うための供養から始まったとも言われています。

 

備前堀こども灯籠流し

備前堀での灯籠流しは、小学校の行事とも連携していて15時からの「こども灯籠流し」から始まります。自分たちでデザインした灯籠をつくり、川に流します。一定の場所で回収し、子どもたちはきちんと持って帰ります。

 

備前堀灯籠流し

17時くらいから備前堀盆踊りなどが行われ、18時から開会式、18時30分から灯籠流しが始まります。

お坊さんが灯籠流しの間、ずっと読経しています。

我が家の場合、8年前に義母(夫の母)を亡くしたので、義母の供養のために灯籠を流しました。

亡くなってから、毎年16日だけは希望休をとって、灯籠流しに参加しています。

柳の木が、いい味を醸し出していて、雰囲気良すぎです。

子ども向けに、手持ち花火を用意してくれています。無料で配られていて、ひとり6本も入っていました!

 

灯籠は、この後、委員会の方々によってきちんと回収されているので、汚染や景観問題の心配はありませんよ。

 

まとめ

お盆は宗派によっても異なりますし、仏教行事である一方、それぞれの地域の風習という面もあります。

どうしてもイベント的に扱われがちですが、ご先祖さまを尊び敬い、祀るための行事です。

型にとらわれることなく、気持ちが大事ですから、また来年のお盆に役立てたいと思います。

 



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